ユーザー別設定
Windows2000以降のNT系OSであれば、ユーザーごとにエディタの設定を独立させることができます。Vista以降のOSでVirtual Storeを無効にする場合は、原則としてユーザー別設定の手順が必須です。
権限の異なるユーザーによるプロセスの混在はできません。たとえばVistaの「管理者として実行」などで起動するケースがこれに該当します。1.5.17.0以前の古いバージョンでは一応起動したように見える場合もありますが、BackSpaceが効かないなどといった動作上の障害が発生します。
ユーザー別設定の手順
sakura.exeと同じディレクトリに、ユーザー別設定ファイルsakura.exe.iniを設置します。
*パッケージ版では、新規インストール時のみユーザー別設定にするかどうかの選択画面が表示され、「設定をユーザーごとに個別に管理する」を選択するとsakura.exe.iniが自動生成されます。
注意
サクラエディタの設定ファイルsakura.iniとファイル名が似ていますが、まったく別のファイルです。くれぐれも混同しないでください。
注意
Vista以降のOSのときは、
sakura.exe.iniが
Virtual Storeに入ってしまわないように、デスクトップなどの非保護フォルダーで編集を行い、エクスプローラでコピーしてください。
sakura.exe.iniの設定値
MultiUser
ユーザー別設定にする/しない、の切り替えです。0指定時はUserRootFolder,UserSubFolderの指定は無視されます。
無題
| |
0 | ユーザー別設定にしない(デフォルト) |
1 | ユーザー別設定にする |
UserRootFolder
基準となるパスを指定します
無題
| |
0 | アプリケーションデータフォルダー(デフォルト) %APPDATA% |
1 | ユーザーフォルダー %USERPROFILE% |
2 | ドキュメントフォルダー \My Documents |
3 | デスクトップフォルダー \デスクトップ |
UserSubFolder
サブフォルダー名を指定します。
設定例
例1
新規インストール時にパッケージ版で「設定をユーザーごとに個別に管理する」を選択した場合のデフォルト値です。
[Settings]
MultiUser=1
UserRootFolder=0
UserSubFolder=sakura
例2
C:\Documents and Settings\<username>\My Documents\sakura_settings\sakura.ini に保存する場合
[Settings]
MultiUser=1
UserRootFolder=2
UserSubFolder=sakura_settings
例3
以前のバージョンのサクラエディタ使用のによりVirtual Storeに飛ばされてしまった設定をそのまま継承する
[Settings]
MultiUser=1
UserRootFolder=1
UserSubFolder=AppData\Local\VirtualStore\Program Files\sakura